水道専門用語収録目次:二次供給水源・二次覆工

水道修理修繕隊

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二次供給水源
二次供給水源は、通常の主要な水道システムから独立して設置される、補助的な水源を指します。これは、災害時や非常時に備えて、安定した水供給を確保するために設けられるものであり、地域の安全性や生活の継続性を保つために重要な役割を果たします。
以下に二次供給水源について詳しく説明します。
目的
a.非常時への備え: 災害や緊急事態時に、通常の水道システムが損傷を受けたり機能しなくなったりする可能性があるため、その際に備えて補助的な水源を用意します。
b.安定した水供給: 二次供給水源は、安定した水供給を確保し、地域の住民が水不足に陥らないようにする役割を担います。
種類
a.井戸: 井戸から取水し、地下水を利用することがあります。
b.タンク: 貯水タンクを設置して、水道管に補給することがあります。
c.ポンプ施設: 隣接する河川や湖、貯水池などから水を引き上げるポンプ施設が二次供給水源となることがあります。
設置場所
二次供給水源は、地震や洪水、台風などの災害が発生しやすい地域や、重要な施設(病院、学校、公共施設など)の周辺に設置されることが一般的です。
管理と維持
定期的な点検とメンテナンスが行われ、常に機能する状態を維持することが重要です。
災害時に迅速に稼働するための適切な訓練と対策が必要です。
利点
a.災害時の安定した水供給: 災害時や非常時に、安定した水の供給を維持できます。
b.地域の安全確保: 災害時における地域の安全確保に寄与し、住民の安心・安全を守ります。

二次供給水源は、非常時の水の確保や地域の安全確保において重要な要素となります。地域社会や公共施設が備えることで、災害時に迅速かつ適切な対応が可能となり、住民の生活を支えます。



二次覆工
二次覆工(にじふここう)は、土木工事や建設工事などで用いられる工法のひとつであり、主に道路や水路などの土木構造物の補強や保護を行う目的で行われる作業のことを指します。二次覆工は、既存の構造物や施設の強化や改修、補修を行うための技術的な手法です。
以下に二次覆工の詳細と主な目的、手法、利点などについて説明します。
目的
a.構造物の補強: 既存の構造物の強度や耐久性を向上させるために、二次的な補強を行います。
b.保護: 構造物を外部の環境要因から保護し、長寿命化や安全性の確保を目指します。
手法
a.補強工法: 既存の構造物に補強材や補強パネル、補強プレートなどを取り付けて、強度を向上させます。
c.防護工法: 構造物の表面にコーティングや防水材を施すことで、外部からの侵害や腐食を防ぎます。
利用分野
a.道路構造物: 道路の補強や舗装の補修、橋梁の補強などで二次覆工が用いられます。
b.水路構造物: 河川や運河の護岸、堤防、ダムなどの補修や補強にも適用されます。
材料
a.補強材: ガラス繊維製品、カーボン繊維製品、鉄筋、FRP(繊維強化プラスチック)、コンクリート製品などが利用されます。
b.防護材: 防水コーティング材、防腐塗料、表面コンクリート製品、表面材などが使用されます。
利点
a.効率的な補修: 既存の構造物に対して、迅速かつ効果的な補強や保護が可能です。
b.経済的: 新規建設に比べてコストが削減されることがあります。
c.長寿命化: 二次覆工によって構造物の耐久性が向上し、長寿命化が図られます。

二次覆工は、古くなったり劣化した構造物を補強し、その耐久性や安全性を高めるために非常に重要な工法です。また、地震や自然災害による損傷を修復する際にも役立ちます。