水道専門用語収録目次:抜取り検査・布削り

水道修理修繕隊

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抜取り検査
抜取り検査(ぬきとりけんさ)は、水道管や設備において、特定の箇所からサンプルを抜き取り、検査・分析を行う手法を指します。これは、水質や水道施設の状態を調査・評価するために行われ、安全な飲料水の確保や施設の適切な運用・管理に寄与します。
以下に抜取り検査の主な目的、手法、頻度、利点などについて詳しく説明します。
目的
a.水質の検査: 飲料水の安全性や品質を確保するため、水道管や浄水設備から水のサンプルを抜き取り、検査を行います。
b.設備の状態評価: 水道管やポンプ、ろ過設備などの状態を評価し、必要な修理やメンテナンスを判断するための情報を収集します。
手法
a.水質抜取り検査: 水道管から特定のポイントで水を採取し、水質検査を行います。これには、微生物、有害物質、化学物質の検査などが含まれます。
b.設備状態抜取り検査: 水道設備の一部を分析するために、ポンプやバルブ、フィルターなどのサンプルを抜き取って検査します。
頻度
a.定期的な抜取り検査: 定期的に水質や設備の状態を確認するために抜取り検査が実施されます。頻度は法的規制や規定によって定められることが一般的です。
利点
a.安全性の確保: 水質検査により、安全な飲料水を提供するための確認が行えます。
b.早期対応: 設備状態の把握を通じて、早期に問題を発見し、修理やメンテナンスを実施することが可能です。

抜取り検査は、水道事業者や関連機関によって適切に実施されることで、水質の安全性と水道設備の適切な状態を保つことができます。これにより安全で安心な飲料水の供給が実現され、地域の健康と生活の質が向上します。



布削り
日本の水道工事において用いられる工法や技術のひとつであり、主に水道管の接合部の処理や仕上げに関連する作業を指します。布削りは、接合部を適切に仕上げることで、配管の正確な接合や密閉を実現する重要な工程となっています。
1.布削りの特徴と機能
a.接合部の仕上げ
布削りは、水道管の接合部の表面を滑らかに仕上げることで、確実な接合を可能にします。
b.密閉効果の向上
接合部を滑らかに仕上げることで、密閉性が向上し、漏水のリスクを低減します。
c.配管の安定性向上
布削りにより、接合部の確実な密着が図られ、配管の安定性や耐久性が向上します。
2.布削りの手順
a.研磨工程
接合部の表面を研磨し、不要な凹凸や鋭利な部分を取り除きます。
b.布削り工程
布や研磨紙を用いて、接合部の表面を滑らかに削ります。布削り工具を使い、均一な仕上がりを目指します。
c.清掃工程
布削り後に接合部を丁寧に清掃し、削りかすや異物を取り除きます。
3.布削りの材料と道具
・布削り工具
主に金属製で、布や研磨紙を巻いて使用する道具で、接合部の研磨や仕上げを行います。
・布や研磨紙
布削り工具に巻いて使用し、接合部の表面を研磨して滑らかに仕上げます。
4.適用分野
a.水道工事
水道管の接合部やバルブなど、配管関連の接合部の仕上げに広く利用されます。
b.建築工事
建物内の配管や給排水管の接合部の仕上げやメンテナンスにも使用されます。

布削りは、水道工事や建築工事において、配管の接合部や関連部位の確実な接合や仕上げを行うために重要な技術となっています。適切な布削りの施工により、水道管の耐久性や安定性が向上し、安全かつ効率的な水道システムの構築に寄与します。